聞いた話です。
昔々、与ひょうという男がいました。
与ひょうが道を歩いていると、鶴が罠にかかっていました。与ひょうはは可哀想に思い、鶴を助けました。
ある日、与ひょうの家を「つう」という女が訪れました。なんとつうは与ひょうの嫁にしてくれという。二人は夫婦になって暮らしました。
二人で暮らし始めたある日、つうは織物を織りたいと言いました。そして織っている間は部屋を覗かないで欲しいと告げました。
与ひょうはピンときました。つうは昔助けてやった鶴で、そして高値で売れる織物を織るのだと。そして、もし覗けばつうは居なくなってしまうのだと。
与ひょうは約束を守ろうと思いました。しばらく外に出ていました。
数時間後、与ひょうは家に帰ってきましたが、つうは部屋にこもったまま出てきていません。しかし機を織る音も聞こえません。
おかしいと思った与ひょうは約束も忘れて覗いてしまいました。
与ひょうは驚きました。
家財道具がごっそりなくなっていたのです。
そうです。つうは鶴ではなくサギだったのです。終わり。